重要：Microsoft Outlook が一括メール送信者に義務付ける新しい要件

はじめに

Microsoft（Outlook）から、Outlook.com、Hotmail.com、およびその他のMicrosoftがホストするメールボックス宛てに大量のメールを送信するユーザーにとって重要な変更が発表されました。このアップデートは、メール認証の強化を通じて受信箱のセキュリティを高め、スパムを削減することを目的としています。これらの対策により、なりすまし、フィッシング、スパムといった不正行為が減少し、正当な送信者にはより強力なブランド保護と高いメール到達率がもたらされます。

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Microsoftの大量送信者向けの新要件

Microsoftは、1日あたり5,000通を超えるメールを送信するドメインに対して新たな要件を導入します。2025年5月5日より、Outlookはより厳格なメール認証基準の適用を開始します。

重要な変更点

• SPF（Sender Policy Framework）が必須に： 送信ドメインはSPF認証に合格する必要があります。ドメインのDNSレコードに、メールを送信するすべての承認済みIPアドレスとホストが正確にリストされていることを確認してください。
• DKIM（DomainKeys Identified Mail）が必須に：メールはDKIM認証に合格する必要があります。これにより、メールの完全性と正当性が検証されます。
• DMARC（Domain-based Message Authentication， Reporting， and Conformance）が必須に：ドメインにDMARCレコードを設定し、SPFまたはDKIM（最適な配信率のためには両方の設定を推奨します）との整合性を確保する必要があります。

非準拠送信者への影響

• 初期のスパムフォルダーへの振り分け： 2025年5月5日以降、これらの認証要件を満たさない大量送信者からのメールは、まずスパムフォルダーに振り分けられます。
• 将来的な受信拒否： Microsoftは、将来的にはこれらの用件に準拠しないメールは完全に受信を拒否される可能性があると明言しており、ユーザー保護のための措置がさらに強化される見込みです。

Zoho Campaigns ユーザーへの推奨事項

Zoho Campaigns のユーザーで、特に1日あたり5,000通を超えるメールをMicrosoftホストのメールボックスに送信する大規模なメールキャンペーンを実施している場合は、メールの到達率に影響が出ないよう、今すぐ以下の対策を講じてください。

• DNS レコードの確認： Zoho Campaigns 経由でメールを送信するドメインの認証（SPF、DKIM、DMARC）をおこなってください。これらの設定が正しく構成されており、送信インフラストラクチャを正確に反映していることを確認してください。
• SPF の通過を確認： Zoho Campaigns の送信元として必要なすべての送信元が SPF レコードに含まれていることを確認してください。
• DKIM の実装を確認： Zoho Campaigns 内の送信ドメインで DKIM署名設定が適切に設定されていることを確認してください。
• DMARCの実装を確認： まだDMARCレコードを設定していない場合は、DNSにDMARCレコードを追加してください。まずはp=noneから始め、メール認証の結果を監視しながら、より厳格なポリシーに移行していくことを推奨します。
• カスタムリターンパスの設定： 専用のカスタムリターンパスアドレスを使用すると、メールの不達（バウンス）に関する詳細な通知を受け取ることができ、配信の問題分析やメールリストの適切な管理に役立ちます。
• メール管理のベストプラクティスの順守：これは現時点での必須要件ではありませんが、以下のプラクティスを取り入れることで、配信率と送信者の評価（レピュテーション）をさらに向上させることができます。
  • 「From」アドレスと「Reply-To」アドレスが準拠しており、かつ有効であることを確認してください。
  • 機能的でアクセスしやすい購読解除リンクを必ず含めてください。
  • メールリストを常に整理し、バウンスを適切に管理してください。
  • 明確な件名を使用し、適切な同意を取得した、透明性の高いメール配信を実践してください。

次のステップ：

1. 今すぐ準備すること： SPF、DKIM、DMARC レコードを直ちに確認し更新してください。
2. ヘルプドキュメントを活用： SPF、DKIM、または DMARC の設定に支援が必要な場合は、Zoho Campaigns の ヘルプドキュメント を参照してください。

Microsoftのこの更新は、信頼性の高いメール配信を確保するために、適切なメール認証がいかに重要になっているかを改めて示しています。今すぐ積極的に対応することで、メールキャンペーンを保護し、Outlookの受信箱への高い到達率を維持することができます。

当社は、この状況を継続的に監視し、Zoho Campaigns の利用に関連する追加のアップデートやガイドラインを提供します。コミュニティフォーラムやアナウンスメントをご確認ください。

重要な点として、Zoho Campaigns 自体がメール送信に制限を課すことはありません。しかし、ユーザーの皆さまには、メールの到達率を最大限に高めるために、これらの認証対策を積極的に実施することを強くお勧めいたします。

さいごに

Zoho Campaigns（ゾーホー・キャンペーン）は、グローバルSaaS企業「Zoho」が提供するクラウド型のメール配信ツールです。Google やYahoo!、そしてこの記事で紹介したOutlookの送信者要件に対応する機能を備えています。

無料プランでは、配信先2,000件まで、月6,000通まで無料で使うことができます。またステップメール機能が使えるメール配信数無制限のスタンダードプランは¥360円～/月で日本語によるメールサポートが含まれているため、初心者の方でも少ない負担でも安心してメール配信を続けられます。

メールマーケティングに取り組みたいとお考えの方は、Zoho Campaigns の14日間の無料トライアルをぜひお試しください。

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