受取請求書
仕入先がクレジットで商品/サービスを提供すると、仕入先に支払うべき金額の詳細が記載された請求書が送付されます。これを受取請求書としてZoho Inventoryに記録し、支払いが行われるまで追跡できます。
このヘルプ記事では、受取請求書に関連するすべての操作の概要を説明します。
受取請求書の管理
- 受取請求書のワークフロー図
- 受取請求書のステータス
- 受取請求書の作成
- シリアル番号付き商品の請求書の作成
- バッチ管理された商品の受取請求書の作成
- 複数の発注書に対する受取請求書の発行
- 陸揚費用
- 受取請求書と発注書の関連付け
- 受取請求書のインポート
- 受取請求書に関するその他の機能
- 受取請求書に関連する複数倉庫作業
支払いの記録
受取請求書のワークフロー図

受取請求書のステータス
請求書のステータスは、[請求書]タブのドロップダウンから確認できます。
- 下書き:受取請求書が作成されましたが、まだ有効ではありません。
- 発行済み:受取請求書は有効になっています。
- 期限超過:受取請求書の支払い期限が過ぎています。
- 部分的に支払い済み:受取請求書の金額が一部支払われています。
- 支払い済み:受取請求書の金額が完全に支払われています。
- 未払い:受取請求書に支払いが記録されていません。
- 無効:受取請求書は無効になっています。
受取請求書の作成
Zoho Inventoryで受取請求書を作成するには、
- [受取請求書]タブに移動します。
- 画面左側のメニューから[受取請求書]タブの近くにあるかんたん作成(+)アイコン、または[受取請求書]ページの上部にある[+新しい]ボタンをクリックします。

- 請求書番号や請求書の支払先などの必要な情報を入力します。
- 仕入先から請求された商品とサービスをドロップダウンから選択します。

- または、商品を一括で追加するには、[+ 商品の一括追加]を選択します。
ヒント : 商品は、バーコード情報をスキャンすることでかんたんに検索して追加することができます。同じバーコード情報を再度スキャンすると、商品の数量が自動的に増加します。

- [下書きとして保存する] か[ 発行済みとして保存する] ボタンをクリックします。
また
- [連絡先] タブに移動し、支払い先の仕入先を選択します。
- [新しい取引]をクリックします。
- [受取請求書]を選択します。
- 必要な詳細を入力し、[下書きとして保存する]または[発行済みとして保存する]をクリックして請求書を作成することもできます。
- ヒント:仕入先請求書には、最大2,000文字のメモおよび最大5,000文字の購入条件を記録できます。

ヒント: 個別の請求書を作成する際、それらを[受領済み]と設定することで、関連する商品の実在庫と一致させることができます。詳細はこちら。
発注書から受取請求書
[発行済み] ステータスの発注書は、受取請求書に変換できます。手順は以下のとおりです。
- 該当の[発注書]に移動します。
- [その他]ボタンをクリックします。
- [受取請求書に変換する]を選択します。
- また、発注書内の[受取請求書]タブをクリックし、[新しい受取請求書]を選択して、請求書を作成することもできます。
- 仕入先名や商品リストなど、すべての詳細が自動入力されます。

シリアル番号付き商品の請求書の作成
シリアル番号付きの商品の請求書を作成する場合は、追加の手順をいくつか実行する必要があります。
- シリアル番号が有効になっている商品項目を追加すると、在庫に追加される商品の新しいシリアル番号を追加するリンクが表示されます。

- このリンクをクリックして表示された画面から、請求書で指定された数量の新しいシリアル番号を追加できます。
- シリアル番号(カンマ区切り)を手動で入力するか、空の項目にカーソルを合わせて商品のシリアル番号をスキャンします。
ヒント:取引1件あたり、最大1,000件のシリアル番号を入力できます。

- 受取請求書を作成すると、受取請求書の詳細ページの下部に、請求書に関連付けられているシリアル番号が表示されます。

最終結果

メモ:同様に、シリアル番号が追跡されている組み合わせ商品の受取請求書を記録できます。
ヒント: パッケージ、購入の受領、返品の受領のシリアル番号/バッチ番号を追跡する場合は、[設定]→[商品] に移動します。[高度な在庫管理] で、[パッケージ、 購入の受領、 返品の受領]を選択します。
バッチ管理された商品の受取請求書の作成
- バッチ管理が有効になっている商品項目を追加すると、在庫に追加されるユニットのバッチを追加するオプションが表示されます。

- 購入した数量を、バッチ番号、製造日、有効期限でいくつかのバッチに分割できます。
例:使い捨て商品のパックを20個買ったとします。そのうち、いくつかは2日後、残りは1週間後に期限が切れます。この場合、20個のパックを期限が近いものとまだ余裕があるものの2つに分けることができます。こうすることで、それぞれのバッチに何個のパックがあるかを追跡し、どのバッチから販売するかを決めることができます。

ヒント:明細ごとに最大100個のバッチ番号を入力でき、取引ごとに合計5,000個のバッチを入力できます。
項目名 | 説明 |
---|---|
バッチ参照番号 | この一意の番号は、Zoho Inventoryでバッチを保存・追跡するための参照番号です。製造業者のバッチ番号ではありません。 |
製造業者バッチ番号 | 製造業者から提供されたバッチ番号です。 |
製造日 | 商品の製造日です。 |
有効期限 | 商品が消費可能な日付です。 |
ヒント: バッチの小数点以下の数量 (小数点以下6桁まで)を入力できます。たとえば、一定量の牛乳をバッチに分割する必要があります。Zoho Inventoryでは、バッチ1で1.91L、バッチ2で3.560Lなどを追加できます。
- [下書きとして保存する]または[発行済みとして保存する]ボタンをクリックして、バッチ追跡された商品を含む受取請求書を作成します。
ヒント:
- 受取請求書は、請求書または商品調整でバッチを使用できるように、[発行済み]と[支払い済み]の間の任意のステータスである必要があります。
- 受取請求書の承認プロセスを有効にしている場合、受取請求書は[承認済]ステータスである必要があります。
- 受取請求書を作成した後、受取請求書の詳細ページの下部にバッチとそれぞれのバッチに追加された数量が表示されます。

ヒント: パッケージ、購入の受領、返品の受領のシリアル番号/バッチ番号を追跡する場合は、[設定]→[商品] に移動します。[高度な在庫管理]で、[パッケージ、 購入の受領、 返品の受領]を選択します。
複数の発注書に対する受取請求書の発行
発注書が同じ仕入先に発行される場合は、複数の発注書を関連付けて1つの受取請求書を作成できます。
ヒント:一緒に請求される発注書は、同じ仕入先に関連付けされ、請求されるすべての発注書のステータスが[発行済み]である必要があります。
手順は以下のとおりです。
- 画面左側のメニューから[受取請求書]タブの近くにあるかんたん作成アイコン[+]をクリックします。
- [新しい受取請求書] ページが開きます。

- 複数の発注書(たとえば、n個の発注書)をまとめて請求する仕入先を選択します。
- そうすると、[商品と明細]項目の下に[発行済みの発注書を含む]というリンクが表示されます。
- このリンクをクリックします。
- その仕入先に関連付けられているすべての発行済みの発注書を含む画面が表示されます。

- まとめて請求する発注書を選択します。
- [追加する] ボタンをクリックします。
- 選択したすべての発注書が受取請求書に追加されます。
- 追加の詳細を入力し、[下書きとして保存する] または [発行済みとして保存する] をクリックして、複数の発注書の受取請求書を作成します。
陸揚費用
商品の陸揚費用は、商品の原価を除いた、商品を売り手の倉庫に持ち込むのにかかる費用です。これには通常、売り手が商品を調達するまでに発生する可能性のある貨物、配送料、税関、その他の料金が含まれます。
陸揚費用を追跡することで、製品の入庫に費やされた正確な金額を計算できます。これにより、利益を損なうことなく在庫の販売価格を決定することができます。
陸揚費用の有効化
まず、組織の陸揚費用を有効化する必要があります。手順は以下のとおりです。
- 画面右上にある歯車アイコンをクリックします。
- [設定]→[商品]を選択します。
- [商品の陸揚費用を記録する]のチェックボックスにチェックを入れます。
- [保存する]をクリックして変更を適用します。

ヒント:陸揚費用を割り当てたい商品の在庫管理が有効になっていることを確認してください。
陸揚費用の割り当て
組織で陸揚費用を有効にすると、それらを受取請求書の商品に追加して割り当てることができます。
ステップ 1: 陸揚費用の受取請求書への追加
- [受取請求書] に移動します。
- 新しい受取請求書を作成し、明細を入力します。
- [+ 陸揚費用の追加]をクリックし、発生した追加費用を入力します(例:貨物)。新しいサービス項目を作成して追加するか、すでに作成済みの項目を選択することもできます。
- [下書きとして保存する]をクリックするか、[未完了として保存し、陸揚費用を適用する]をクリックして、原価を商品に割り当てます。
- ヒント:陸揚費用は、在庫管理商品にのみ割り当てることができます。

ステップ2: 陸揚費用の受取請求書の商品への割り当て
陸揚費用を受取請求書に追加すると、それに比例して受取請求書項目に割り当てることができます。これを行うには2つの方法があります。
1) 受取請求書作成時の陸揚費用の割り当て
- 陸揚費用を含む新規受取請求書を作成し、[未完了として保存し、陸揚費用を適用する]をクリックします。
- ポップアップでは、商品の価格または数量に基づいて陸揚費用を受取請求書に比例して割り当てることができます。
- 計算されたコストを変更する場合は、料金項目を編集します。
- 割り当てる陸揚費用が複数ある場合は、[保存して次へ]をクリックします。
- 陸揚費用を後で割り当てる場合は、[スキップ]をクリックします。
- [保存する]をクリックします。
ヒント: また、陸揚費用を特定の受取請求書に割り当てず、他の受取請求書に割り当てることもできます。

2) 陸揚費用を既存の請求書に割り当てます。
- 受取請求書の詳細ページの[陸揚費用を割り当てる]ボタンをクリックします。

- 各項目に比例して料金を割り当て、[保存する] をクリックします。

ヒント:また、事前に作成した請求書を編集して、陸揚費用を追加し、割り当てることもできます。
ある受取請求書から別の受取請求書への陸揚費用の割り当て
仕入先が商品の出荷を提供していない場合や、別の出荷業者を利用して出荷する場合、陸揚費用だけの別の受取請求書を作成し、それを他の受取請求書に適用することができます。また、他の受取請求書から使用されていない陸揚費用を適用することもできます。以下はその手順です。
- 陸揚費用を割り当てたい受取請求書に移動します。
- [その他] ドロップダウンをクリックし、[陸揚費用の追加] をクリックします
- 仕入先、コストを割り当てたい受取請求書番号、および陸揚費用を選択します。
- 陸揚費用を比例配分し、[保存する]をクリックします。

受取請求書と発注書の関連付け
受取請求書は、Zoho Inventoryで個別に作成された発注書に関連付けることができます。
手順は以下のとおりです。
- Zoho Inventoryの[受取請求書]タブに移動します。
- 受取請求書をクリックして開きます。
- 画面上部のアイコンをクリックして、請求書の詳細を編集します。
- 関連付けたい発注書番号を[注文番号]項目に入力します。
警告:
- 両方の書類に指定されている仕入先は同じである必要があります。
- 発注日は請求日の前にしてください。
- 受取請求書には、発注書に記載されている商品が1つ以上含まれている必要があります。商品が一致しない場合は関連付けできません。
- 発注書は、無効、キャンセル済み、完了済み、ドロップシッピング済み、取り寄せ注文済みにすることはできません。

- [保存する]をクリックします。
- 受取請求書の一覧ページで、発注書番号を指定した受取請求書の横にあるチェックボックスをクリックすると、複数の請求書を選択できます。
- 画面上部にある [既存の発注書への関連付け] ボタンをクリックします。

選択された受取請求書はそれぞれの発注書に関連付けます。関連付けた発注書がまだ下書きステータスであれば、[発行済み]ステータスに移動します。
受取請求書のインポート
受取請求書をZoho Inventoryアカウントにインポートするには
- 画面左側のメニューから[受取請求書]タブに移動します。
- 画面右上にあるアイコンをクリックします。
- ドロップダウンで[受取請求書のインポート]を選択します。

Zoho Inventoryにファイルをインポートする詳細な手順は以下のとおりです。
インポート時の発注書への受取請求書の関連付け
受取請求書をインポートする際に、対応する発注書に一括で関連付けることができます。手順は以下のとおりです。
- 画面左側のメニューから[受取請求書]タブに移動します。
- メニューアイコンをクリックして、受取請求書のインポートをクリックします。
- 関連するファイルを参照してアップロードします。
- [受取請求書を対応する発注書に関連付ける]のチェックボックスにチェックを入れます。
- [次へ]をクリックします。

- Zoho Inventoryの[発注書番号]項目をインポートファイルの適切な列に関連付けします。この手順は、請求書の商品とそれぞれの発注書番号をうまく関連付けるために必須です。
- また、Zoho Inventoryの[購入の受領番号]項目をインポートファイルの適切な項目に関連付けすることで、購入受領書を受取請求書に関連付けることもできます。

- [次へ]をクリックし、変更をプレビューし、[インポート]をクリックします。
[下書き]ステータスの発注書は、受取請求書または購入受領に関連付けると、自動的に [発行済み]ステータスに移動します。
受取請求書に関するその他の機能
- 無効:受取請求書を無効にするには
- 該当の受取請求書を開きます。
- [その他]ボタンを選択します。
- [無効]を選択します。
- メモは無効になります。
- この操作は、無効請求書を選択し、[下書きに変換する]ボタンをクリックすることで元に戻すことができます。
- 削除:請求書を削除するには
- 該当の受取請求書を開きます。
- [その他]ボタンを選択します。
- [削除]を選択します。
- 削除を再確認するためのポップ画面が表示されます。
- [削除]ボタンをクリックして、操作を確定します。
- 注意:一部支払済みまたは支払済みの請求書は削除できません。
- 編集:受取請求書を編集するには
- 該当の受取請求書を開きます。
- 画面左上にある編集アイコンをクリックします。
- 必要な項目を変更または更新します。
- 印刷:受取請求書のコピーを印刷するには
- 該当の受取請求書を開きます。
- 画面左上にある印刷アイコンをクリックします。
- PDF-受取請求書をポータブル形式でダウンロードするには:
- 該当の受取請求書を開きます。
- 画面左上にあるPDFアイコンを選択します。
- コメントと履歴:受取請求書にコメントを追加し、発行された時から全額が支払われるまでの履歴を表示します。

注意:一部または全額が支払われた受取請求書は編集できません。
受取請求書に関連する複数倉庫作業
組織で複数の倉庫管理を有効にしている場合は、受取請求書に関連する追加の操作があります。詳細については、こちらをクリックしてください。
受取請求書の支払い
支払いを受取請求書からの記録
受取請求書の支払いを記録するには
- 受取請求書を開きます。
- [支払いの記録]を選択します。
- 金額、日付など、支払いの詳細を入力します。
- [保存する]ボタンをクリックします。
- 支払いを保存すると、それに応じて受取請求書のステータスが[支払い済み]または[一部支払い済み]に変わります。

受取請求書の並べ替えと表示
受取請求書は、作成日、日付、受取請求書番号、仕入先名、期限、金額、未払い残高で並べ替えることができます。これは、[受取請求書]タブの右上にあるメニューアイコンをクリックすることで実行できます。

支払い
Zoho Inventoryの受取請求書の支払いは、[受取請求書]タブで確認できます。 手順は次のとおりです。
- 支払い済みの請求書を開きます。
- 下にスクロールして支払いの詳細を表示します。
ヒント:こちらから編集または削除することもできます。
[支払い番号]をクリックすると、[支払い済み額]タブの領収書が開きます。

詳細
Zoho Inventoryでオンライン決済または手動で決済を記録すると、[支払い済み額]タブに対応する領収書が表示されます。以下の詳細が含まれます。
- 日付:支払いが記録された日付。
- 支払い番号:一意の支払いID番号。
- 仕入先名:支払いが行われた仕入先。
- 受取請求書番号:支払いが記録された受取請求書の参照ID。
- 支払い方法:支払いの手段(現金、小切手、オンラインゲートウェイなど)。
- 金額:支払い済みの金額。
受取請求書支払いに関連する操作
- 編集:Zoho Inventoryで支払いを編集するには、その支払いを開いて鉛筆アイコンをクリックします。
- 削除:Zoho Inventoryで支払いを削除するには、その支払いを開いて[削除]ボタンをクリックすることで削除できます。
- 印刷:領収書を開いて画面左上にある印刷アイコンをクリックすると、領収書のコピーを印刷できます。
- PDF:支払い領収書をポータブル形式でダウンロードするには、領収書を開いて左上にあるPDFアイコンを選択します。
