顧客のクレジットの上限
事業主として、信用取引により商品やサービスを顧客に提供する際、未払い残高のリスクが伴うことがあります。Zoho Booksを利用することで、このリスクを効果的に管理できます。具体的には、各顧客に対する信用限度を設定し、売掛金の残高を綿密に把握することが可能です。
シナリオ : サムがビジネスを始めたころから、顧客に信用取引で販売を行っていました。彼のビジネスが成長し、顧客に提供し信用取引(クレジット)を管理することが難しくなりました。この困難を解決するため、彼はZoho Inventoryに顧客ごとにクレジット上限を設定し、各顧客の売掛金を効率に管理することができました。
クレジット上限設定の有効化
クレジットの上限を設定するには、まず各種設定から機能を有効にする必要があります。手順は以下のとおりです。
- ページの右上にある[設定]に移動してください。
- [各種設定]の下の[顧客と仕入先]オプションを選択してください。
- [一般設定]タブで、[クレジットの上限を有効にする]ボックスをマークします。
クレジットの上限が超えたときの対応として、以下のいずれかのオプションを選ぶことができます。
顧客の受注書のクレジットの上限を有効にすることができます。これを行うには[顧客に付与するクレジットの上限に受注書の金額を含める]のチェックボックスにチェックを入れてください。
顧客のクレジットの上限の設定
顧客のクレジットの上限を設定するには:
- 既存の顧客/仕入先の場合
- [売上]→[顧客]の順に移動し、上限を設定したい特定の顧客/仕入先を選択してください。
- [概要]タブに移動すると、[その他の詳細]セクション内にクレジットの上限の欄があります。
- 鉛筆アイコンをクリックして、クレジットの上限値を入力してください。
チェックマークアイコンをクリックして、設定を保存します。

- 新しい顧客/仕入先の場合
- [売上]→[顧客]の順に移動し、ページ上部の[+ New]ボタンを選択してください。
- 必要な詳細をすべて入力すると、[その他の詳細]のタブに[クレジットの上限]オプションが表示されます。
- クレジットの値を入力して[保存]をクリックしてください。
顧客上限の仕組み
クレジット上限を超える請求書の作成または更新の制限
この選択肢を有効にすると、顧客のクレジット上限を超える請求書の新規作成や更新はできなくなり、次のような警告が表示されます。

- ポップアップで[詳細を表示]をクリックすると、残高とクレジットの上限をが表示されます。

[OK]を選択して取引の作成をキャンセルすることができます。
メモ: クレジット上限の更新は、管理者やその権限を持つユーザーのみが行うことができます。
クレジット上限を超えた取引の承認
請求書の金額と未支払残高が顧客のクレジット上限を超える取引の場合、次のような警告が表示されます。その際に、以下の手順で取引に進めることができます。
- ポップアップで[詳細を表示]をクリックすると、残高とクレジットの上限が表示されます。
[続ける]を選択して取引を保存できます。

メモ: 顧客のクレジット上限の更新は、管理者やその権限を持つユーザーのみが行うことができます。