メルマガ(メールマガジン)とは?

メルマガ(メールマガジン)とは、顧客に向けて定期的に配信する電子メール形式の情報発信ツールで、美容院をはじめとする多くの企業が活用しています。主な目的は、既存顧客との関係を強化し、再来店やサービス利用を促進することです。

メルマガの形式は下記の2種類です。

  • テキストメール

    テキストのみの文章で、シンプルに情報を伝えたいときに効果的。メールサーバーや通信環境に影響を受けにくい特徴があります。

  • HTMLメール

    画像やリンク、色彩豊かなデザインを活用でき、プロモーションやキャンペーン情報をインパクト強く伝えるのに適しています。

美容院向けのメール配信システムを選ぶポイント

継続的な接点を持つことで
顧客ロイヤルティ向上

メルマガを通じて、定期的に情報を届けることで、顧客との接点を保ち続けられます。関係性が深まり、顧客ロイヤルティ向上に貢献できます。
たとえば、ヘアケアのアドバイスや季節のトレンド情報を提供すれば、リピーターの獲得やブランドのファン化も促進できるでしょう。 季節ごとの髪の手入れ方法や、スタイリストからの一言メッセージを盛り込めば、顧客に親しみやすい印象を与えられます。

チラシや郵送と比べて低コスト

メルマガは、紙のチラシや郵送と比べて、印刷費用や配送費用がかからず低コストです。さらに、多くの顧客に向けて一斉に情報を届けられます。また、配信ツールを利用すれば、顧客リストを簡単に管理でき、クリック率や開封率の分析も可能です。
たとえば、特定のメニューに興味がある顧客にだけ、キャンペーン情報を配信することで無駄な広告費を削減し、効率的なマーケティングを実現することが可能です。

最新情報をタイムリーに届けられる

新メニューの導入やイベント情報などの最新情報を、リアルタイムで顧客に届けられ、即時性のある販促が可能です。
たとえば「今月限定のヘッドスパキャンペーン」といったお得な情報を伝えることで、来店のきっかけが提供できます。
また、急なキャンセルで空いた予約枠を即時配信し、空き時間を有効活用できる点も大きなメリットです。

充実したコンテンツを
届けることができる

メルマガでは、テキストだけでなく画像・動画などの組み合わせで、充実したコンテンツを届けられます。ビフォーアフターの写真や施術中の動画を活用することで、サロンの魅力を視覚的に伝えられます。 たとえば、スタイリストの紹介や、オススメのヘアケア商品の使い方を動画で配信することで、顧客の興味を引き、来店意欲を高められます。

セグメントを絞って配信する
ことができる

顧客の年齢や性別、来店頻度などセグメントを絞ってメルマガを配信できるため、効果的なマーケティングが可能です。 たとえば、カラーリングを頻繁に行う顧客には、ヘアケア商品を紹介します。初回利用の顧客には次回使えるクーポンを配布し、リピート率の向上を狙いましょう。 また、誕生日クーポンや、特定のイベントに合わせたメッセージを送るのもひとつの方法です。特別感を演出することで、顧客との関係がより深まるでしょう。

美容院でメルマガを活用するための準備

  • 目的設定
  • メールリストの作成

メルマガの目的設定

メルマガを効果的に活用するには、明確な目的設定が欠かせません。目的が曖昧なままでは、配信内容がぼやけてしまい、期待する効果が得られないでしょう。 具体的なゴールを定めることで、ビジネスの成長に直結させられます。

メルマガの目的を明確にする

美容院のメルマガを配信する目的は、ビジネスゴールに応じて異なります。具体的な目的を設定し、戦略的に運用することで、メルマガの内容や配信頻度が最適化できます。

主なメルマガの目的例

新規顧客の獲得: 初回限定クーポンや、魅力的なサービス紹介を通じて、新しいお客さまを引き込みます。
既存顧客のリピート促進:メルマガに再来店時に使える特典や、季節ごとのプロモーション情報を盛り込むのが効果的です。
売り上げの増加: 売り上げアップを目指すには、話題性のある新商品やサービスを、魅力的にメルマガで配信することです。購買意欲が引き出せるでしょう。

無理のない運用体制を整える

メルマガの配信を続けるためには、無理のない運用体制を整えることが重要です。そのため、担当者の役割分担を明確にしましょう。誰がメルマガを作成し、誰が配信を管理するのか、事前に決めておきます。
また、配信頻度も無理のない範囲で設定しましょう。たとえば、月に1〜2回の配信に設定することで内容の充実度を保ちながら、運用負担を減らせます。

メールリストの作成

メルマガの効果を最大限に引き出すには、質の高いメールリストの作成が欠かせません。リストを増やすためのポイントをご紹介します。

メルマガ登録フォームを用意する

公式サイトや予約ページにメルマガ登録フォームを設置します。スムーズに登録できる仕組みを整えることで、自然に顧客リストが増やせるでしょう。 フォームはシンプルで入力しやすいデザインが重要です。名前やメールアドレスだけで完了するようにすると、登録率が高まります。

店舗内でWi-Fiを提供し、登録を促す

美容院の店内で無料Wi-Fiを提供し、メルマガ登録を促す仕組みを作ります。自然な流れで顧客リストを増やす、効果的な方法です。 施術中や待ち時間に、スマートフォンを使うお客さまは多いため、無料Wi-Fiの提供自体が魅力的なサービスとなります。登録へのハードルが下がるでしょう。

購読者限定の特典を明示する

メルマガ登録者限定の特典を設けることも効果的です。

具体例

  • メルマガ登録で次回使える10%オフクーポン
  • 登録者だけにお届けする新商品情報

登録率を高める工夫をして、より多くの顧客に興味を持ってもらい、登録へとつなげます。美容院のメルマガ活用を通じて、さらなる集客力と顧客満足度の向上が目指せるでしょう。

名刺やQRコードを活用して登録を促す

スタイリストの名刺やレシート、店内ポスターにQRコードを掲載し、簡単にメルマガ登録ができる環境を整えます。手間を省き、登録のハードルが大幅に下がるでしょう。

美容院における効果的なメルマガ配信

美容院がメルマガを活用すれば、顧客とのコミュニケーションが強化できます。効果的なメルマガ配信を行うことで、自然な形での再来店が促進できるのです。そのための、3つのポイントを紹介します。

  • メルマガ最適化
  • 開封率を高める
  • メールの書き方

メルマガの配信タイミングと頻度を最適化

メルマガの配信タイミングは、顧客の行動やライフサイクルに合わせることが大切です。より高い効果が期待できます。 そのため、顧客のニーズや行動に応じた適切なタイミングで、メルマガ配信の頻度を最適化することが重要です。自然な形で来店意欲が引き出され、リピート率の向上につながります。

予約時、来店後、一定期間経過後に配信する

予約時、来店後、一定期間経過後に配信するメルマガは、顧客との接点を自然に作り出す、効果的な手段です。

  • 予約時: 「ご予約ありがとうございます」と期待感を高めるメッセージを送信します。
  • 来店後: 「本日はご来店いただきありがとうございました」といったフォローメールで満足度を向上させます。
  • 一定期間経過後: 「〇〇さま、お久しぶりです。特別クーポンをご用意しました」といったリマインドに似たメールを配信することで、再来店を促進できるでしょう。

このように、顧客の行動に合わせたタイミングで配信することで、関係の強化とリピート率の向上が図れます。

イベントやキャンペーン時にスポット配信を行う

イベントやキャンペーン時のスポット配信は、通常のメルマガと異なる特別感を演出できる絶好の機会です。 たとえば、季節ごとのキャンペーンや、期間限定のイベント情報をメルマガで告知します。顧客の興味を引き、行動を促進する効果があります。
「今月限定のヘアケアキャンペーン実施中」「夏の紫外線対策特集」といった具体的なメッセージを用いることで、季節や時期のニーズに応えられるでしょう。
また、期間限定や数量限定の特典を加えることで、顧客の「今すぐ行動したい」気持ちを引き出し、予約や来店につなげられます。

開封率を高めるポイント

メルマガの開封率を高めるポイントは、効果的な戦略にあります。メルマガの開封率が向上するための、具体的なポイントを見ていきましょう。

件名は有益性・緊急性・具体性を意識

件名には、顧客にとって魅力的な情報を具体的に盛り込みます。「今だけカット料金20%オフ」「最新ヘアトレンドをチェック」など、有益で具体的な情報を伝えれば、開封率が高まります。
また、「本日限定」「残りわずか」といった緊急性をもたせる言葉を加えることで、行動を促進できるでしょう。

迷惑メールにならないようにする

迷惑メールにならないように、頻繁すぎる配信や、宣伝色の濃い内容は注意が必要です。適切な送信頻度を守り、役立つ情報とお得な情報を提供することで、読者の興味を維持できるでしょう。

再来店を促すメールの書き方

顧客が再来店するように、親しみのあるメルマガを目指しましょう。ここでは、効果のあるメールの書き方を紹介します。

担当者名を記載しパーソナライズを意識する

メルマガに担当スタイリストの名前を記載することで、顧客にパーソナライズされた、特別な印象を与えられます。

「〇〇スタイリストより」
「またお会いできるのを楽しみにしています」

といった、温かみのあるメッセージを添え、顧客との信頼関係を強化しましょう。特に、前回担当したスタイリストの名前を入れることで、「自分のことを覚えてくれている」という特別感を与えます。
また、具体的な施術内容やアドバイスを交えることで、よりいっそうの親しみやすさを感じてもらえます。次回予約を促進する効果も期待できるでしょう。

個別対応の要素(名前や来店履歴など)を取り入れる

顧客の名前や、前回の施術内容を反映したメッセージを送ることで、よりパーソナライズされた印象を与えられます。
「〇〇さま、前回のカラーはいかがでしたか。次回もお任せください」といったように、顧客ごとに異なる内容を送ることが効果的です。 美容院のメルマガは、ただの情報配信ツールではなく、顧客との関係を強化し、再来店を促進するための強力な手段になるのです。 配信タイミングの工夫、開封率を高めるポイント、パーソナライズされたメッセージを活用し、集客効果を最大限に引き出しましょう。

美容院がメルマガで
配信すべき内容

メニューの更新情報

美容院のメルマガでは、新メニューや料金改定の情報を積極的に配信しましょう。季節限定メニューやトレンドを取り入れたメニューは、具体的な割引情報とともに顧客の関心を引きます。また、価格改定の際は、理由やサービス向上への取り組みを説明することで、顧客の理解を得やすくなります。

新サービスの案内

美容院が新しい施術や商品を導入する際、メルマガは顧客への情報提供に有効です。施術のビフォーアフターや製品の魅力を伝えることで、顧客の来店意欲を高められます。「初回割引」などのお得な情報を盛り込み、Q&A形式で不安を解消することも効果的です。

顧客のレビューを活用した信頼構築

美容院のメルマガに顧客のレビューや口コミを掲載することで、新規顧客や来店を迷っている顧客に安心感を与えられます。施術の満足度やスタッフの対応の良さを具体的に紹介し、信頼性を高めましょう。リピーターや特定サービス利用者の声は、来店を強力に後押しします。

クーポン・割引情報の提供

メルマガ読者限定の特別なクーポンや割引情報は、顧客の来店動機を高める効果があります。誕生日月に利用できるバースデークーポン、期間限定の割引、特定のメニューに使える特典などを定期的に配信しましょう。「メルマガ会員限定のお得な情報です!」と強調することで、メルマガ購読者への特別感を演出し、開封率やクリック率の向上にもつながります。

顧客に役立つコンテンツ(美容の豆知識など)

美容院のメルマガは、サービス紹介だけでなく、顧客の日常生活に役立つ情報提供も重要です。季節ごとのヘアケア方法や流行のヘアスタイル、自宅でできるスタイリングテクニックなどを配信し、顧客に楽しんでもらいましょう。実用的な情報提供は顧客に喜ばれ、美容院との信頼関係を築き、長期的なリピーター増加につながります。

効果的なHTMLメルマガデザインのポイント

使いやすい操作性と機能

美容院にとって、メルマガの作成・配信が簡単に行えるシステムを選ぶことは重要です。たとえば、テンプレート機能やドラッグ&ドロップ式のエディターがあれば、HTMLの知識がなくても魅力的なメルマガを作成できます。
また、顧客の来店履歴や誕生日に合わせた自動配信機能があると、よりパーソナライズされたメッセージが送信可能です。リマインドメールやステップメールも、簡単に設定できるシステムを選びましょう。

配信可能数とユーザーへの到達率

メルマガを送る際には、メールが顧客の受信ボックスに届くことが重要です。配信システムには、高い到達率を誇るシステムを選びましょう。
また、配信可能数が多いシステムを選べば、顧客が増えても柔軟に対応できます。美容院では、予約時に登録したメールアドレスへ、再来店を促すメルマガを定期的に送ることで、リピーターの確保につながるでしょう。

運営サポートとセキュリティ対策

美容院のメルマガ配信では、システムのサポート体制と、セキュリティ対策も見逃せません。システムのトラブル時に、対応してもらえるサポートがあると、安心して運用できます。
また、メルマガの配信にあたっては、「特定電子メール法」「個人情報保護法」をはじめとする、関連法規を遵守する必要があります。法令違反が発覚すると、罰則の適用を招く恐れがあるからです。 顧客の大切な個人情報を扱うため、データの暗号化やアクセス制御など、強固なセキュリティ対策が施されたシステムを選びましょう。
参照元:日本データ通信協会「特定電子メール法」個人情報保護委員会「個人情報保護法ハンドブック」

料金

メルマガ配信システムの料金は、機能や配信可能数によって異なります。美容院では、初期費用を抑えつつも、必要な機能を備えたシステムを選ぶのが理想的です。
たとえば、無料プランがあるシステムを試して、使い勝手を確認した上で有料プランに移行するのもひとつの方法です。
また、顧客数や配信頻度に応じて、月額料金が変動するプランを選ぶことで、コストを最適化できます。メルマガを活用したプロモーション活動に、過剰なコストをかけないように注意が必要です。適切なメール配信システムを導入して、効率よくメッセージを届けましょう。

Zoho Campaigns の導入事例

単体のMAツールでは配信のたびに連絡先のインポートが必要でしたが、Zoho CRM とZoho Campaigns を連携させればスムーズに連絡先情報を同期できますし、リストやセグメントで対象ごとの配信も可能となるため、使い勝手が良いと感じています。

株式会社イムラ

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特にHTMLのメルマガを、ドラックアンドドロップで簡単に作成できる機能は重宝しています。「誰でも簡単に使いこなせるツール」だと思います。

セイスイ工業株式会社

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Zoho Campaigns のレポート機能を活用して、電話でフォローし、顧客管理データベース上にお客さまの状況をアップデートするようにして商談に活かしています。

株式会社コンテックス

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要件に合う機能が一通りそろい、結果がわかり改善ができる機能(A/Bテスト)も魅力でした。Zoho Campaigns は配信先数による課金体系で、売上の増加と連動する条件で費用対効果が出せるのが選定の決め手となりました。

株式会社すららネット

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サイトに設置しているメルマガ配信の申し込みフォームから登録された方などは自動でデータをインポートして配信しています。メールの開封率は、平均30%くらいあり、集客メールを配信するとすぐに数件の申し込みが確認できています。

株式会社オプンラボ

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