「せっかくメルマガを配信しているのに、思うように開封されない......」そんな悩みを抱えていませんか?
メールマガジン(メルマガ)の効果を高めるには、読者の関心を引く工夫が必要であり、そのために役立つのがA/Bテストです。A/Bテストでは、さまざまな要素を比較検討し、どの要素がもっとも読者の反応を引き出すかをデータに基づいて判断ができます。
メルマガのA/Bテストとは?
メルマガの効果を最大化するためには、読者のニーズに合ったコンテンツの配信が重要です。しかし、「どんな表現が響くのか」「どの要素が成果につながるのか」と悩むことも多いでしょう。A/Bテストを活用すれば、データに基づいた客観的な判断が可能となり、より効果的なメルマガを作成できます。
メルマガのA/Bテストのメリット
A/Bテストを活用することで得られるメリットは、次のとおりです。
メルマガのA/Bテストを実施する方法
メルマガのA/Bテストの実施方法の手順は、以下のとおりです。
A/Bテストの活用により、感覚や経験に頼るのではなく、データに基づいた効果的な改善が可能になります。適切な手順を踏んでテストを実施することで、メルマガの効果を最大限に引き出せます。
- 目的と課題の明確化
- 仮説を立てる
- テストパターンの作成
- メール配信とデータ収集
- 結果を分析し、改善する
目的と課題の明確化
A/Bテストを実施する際は、現状の課題を明確にし、目標を具体的に設定することが重要です。たとえば、開封率が低い場合は「開封率をx.xポイント向上させる」、クリック率が低い場合は「クリック率を〇%以上にする」など、改善点を設定します。
テスト項目は、改善したい課題に応じて選びます。件名・本文・CTA・配信時間などが候補となりますが、読者の行動に影響を与える要素に焦点を当てることが重要です。たとえば、開封率の目安はB2Bで約15%、B2Cで19%~25%とされています。
目的と課題が曖昧なままテストを進めると、十分な検証結果を得られず時間と労力の無駄遣いになってしまいます。目的と課題に合わせて適切な項目を選び、テストを進めてください。
仮説を立てる
A/Bテストを実施する際は、明確な仮説を立てることが大切です。闇雲なテストではなく、目的達成のための道筋をつけましょう。
過去のデータや他社事例を参考にして、現状課題と理想状態のギャップを埋めるための仮説を立てます。たとえば、「ボタンの色を変更するとクリック率が向上する」「件名を短くすると開封率が上がる」「件名に数字を含めると開封率が上がる」といった仮説が考えられます。
仮説が曖昧では、テスト結果の分析が困難になり、具体的な改善策を見出せません。明確で具体的な仮説を立てることで、確実な改善がおこなえ、効果的なマーケティング施策につながります。
テストパターンの作成
A/Bテストでは、仮説に基づいて比較するテストパターンの作成が重要です。
まず、検証したい要素を決め、それに応じた異なるパターンを用意します。たとえば、「件名に数字を入れると開封率があがるのでは」という仮説のもと、数字を入れたパターンと入れていないパターンの2種類を作成してください。
件名・CTA・デザイン・画像など、変更するポイントを明確にし、それぞれのパターンがどのようにユーザーの反応に影響を与えるかを検証します。 テストパターンを作成する際は、比較対象をひとつに絞り、影響を正確に測定できるようにしましょう。また、A/Bテストを初めて実施する場合は、使用するツールや設定方法を事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
メール配信とデータ収集
A/Bテストの「メール配信とデータ収集」は、効果的な分析と改善のために欠かせないステップです。
作成したテストパターンのメールをターゲット読者に送信し、その反応を記録します。配信においては、対象者をランダムにグループ分けし、各グループに公平に異なるパターンで届くようにする設定が必要です。
公平なデータを収集することで、信頼性の高い結果を得られ、効果的な改善につなげられます。
結果を分析し、改善する
A/Bテストの最終ステップは、結果を分析し、得られたデータに基づいて改善策を実行することです。A/Bテストの結果を分析し改善する手順は、以下のとおりです。
- テスト結果を検証する
- もっとも効果が高かったパターンを特定する
- 仮説の検証結果に基づいて施策を改善する
- PDCAサイクルを回す
A/Bテストの結果が期待どおりであれば、次回の配信に反映し、さらに効果を高められます。しかし、結果が常に仮説通りになるとは限りません。期待した結果が得られなかった場合は、その原因を分析し、仮説を見直す必要があります。 このプロセスを繰り返し、PDCAサイクルを回すことで、メルマガ運用の効果を高めることが期待できます。